2024年11月11日

は一度たりともな

わたしは偏差値教育の渦に放り込まれ、鳴門の渦でぐるぐる回るかのごとく、、、嘘です。
鳴門の渦で深海に潜んでおりました。
(ちなみに、出身地は鳴門ではありません)
頭上をぐるぐる回る船を仰ぎながら。
上はぐるぐる回って目まぐるしく忙しないが、深海、底は静かだった。
みんな苦労しているなあ、、、。
自分だって、ぐるぐる回って揉まれなければならないのに。

高校時代、ある日、先生に職員室に呼び出された。
わたしが苦手な(だいたいどれも苦手だが)地理の先生。
テストはひどい、通知表も赤点?(表現方法は、よく知らないが)
わたしは身に覚えがあるので、はいはいと、軽薄そのもの、まったく聞いてないくせにする返事をしていた。
反省の色は全くなく、太々しい生徒である。
受験科目に選んでいない教科は、わたしには全くどうでもよかった。
ああ、あの時、もっと真面目に地学を勉強していれば良かった、、、と、思ったことは一度たりともない。
物理の先生には、時代が今なら完全アウト、許されないハラスメント、兄や姉と比較された人格否定発言を直接受けた。
物理は中学の時に既に捨てていたから無感動。ではあったものの、先生、ヒドイ!

わたしの知識と理解力、思考力は小学校5.6年の時に完了していた。
そのレベルで十分、世間を生きていけた。
それより、その小学高学年のレベルをクリアしていない人が世の中には結構いて、普通に生きている。
じつは、そっちのほうに驚いたが。

ある程度の基本力さえあれば、その上に積み重ねていくことはいくらでも出来る。
後年、へんに実感した。

仕事関係の、結構年上のある人。
中学?時代に丸暗記したという憲法第なん条かの条文をスラスラ早口で暗唱してくれた。
その人はなぜかその、なん条かを丸暗記したようだが、、、どうだ!すごいだろう?という色味を感じた。
プライドなんだろう。
英語は、からきし全くダメ。
教養はほぼ皆無。知的好奇心はまるでない。
あるのは本能のみ。
新しい機能を理解して使いこなすのもダメ。
とは言え、歳がいくと皆んな、だいたいそんな感じになるが、わたしはその人が若い時から知性のカケラも感じたことがない。
図体、ガタイのでかい、脳の小さい、あまり運動神経のよくない印象を持ち続けている。
が、長所は、タフで優しくて力持ち。
(ただし、間違っている知識を自信満々に平気で言い張る)
それぞれ適材適所、力になってくれる。
小型で性能が良い、ズル賢いネズミより、ずっと人間味がある。
知性は使い方によって、色合いが違ってくる。
人間性は要だ。
知能はAIで補うこともできるし、AIに職を奪われることもある。
しかし、AIが人間性を持ち、考えることが出来るようになると恐ろしい。
もう技術的には可能で水面下では行われていると想像できなくはないが、倫理上、ストップがかかっているかも知れない。



Posted by aliceso at 10:52│Comments(0)
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